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2007年10月04日更新

【ヒットのツボ】ローライズに対応したガードル

「スーパーセルライトウルトラローライズ」
グッズマン


「ガードルははきたいが、股上が浅いジーンズから見えるのは嫌」という女性心理をつかんだ商品が売れている。ターゲットを若い女性に絞り、股上を浅くしてお腹のふくらみを補正する範囲をあえて狭くした大胆な作りが特徴だ。<月刊ベンチャー・リンク 07年8月号>

スーパーセルライトウルトラローライズ体型を美しく整える効果を持ちながら気軽に着用でき、しかもローライズジーンズをはいても見えないことから人気となった「スーパーセルライトウルトラローライズ」。

グッズマン
【本社】〒600-8441 京都市下京区新町通四条下ル四条町349
京都友禅ビル4F
【創業】1998年6月19日
【資本金】3000万円
【売上高】24億100万円
【従業員】30人
【事業内容】テレビ通販、カタログ通販、インターネット通販会社・全国の生協・小売店舗・その他流通業者への自社企画品の卸売業など
【URL】http://www.goodsman.net/

グッズマン 寺西利夫社長■代表取締役社長 寺西利夫(てらにし・としお)
1972年京都市生まれ。95年立命館大学を卒業したのち、大手カタログ通信販売会社でアパレル業と卸売業のノウハウを学ぶ。その後、98年にグッズマンを創業、代表取締役社長に就任し現在に至る。趣味はサッカー、ドライブ。


ローライズジーンズに対応し
若い女性の支持を集める


股上の浅い流行のローライズジーンズをいかにきれいにはきこなすかは、おしゃれな若い女性にとって大きな関心事だ。2006年11月に発売された「スーパーセルライトウルトラローライズ」(2000円)は、ヒップアップなどの体型補正ができ、おまけに股上が浅いジーンズからはみ出ないことが注目され、ヒット商品となった。

股上の浅いジーンズをはいたとき、従来のガードルではお腹や背中の部分から下着がはみ出してしまい、見栄えが悪い。だが、ぴっちりしたジーンズだからこそ、体型補正をしたいというニーズがある。そこで、商品開発ではウエストラインの高さにもっとも心を砕いた。ガードルとしてお腹の引き締め効果を得るにはなるべく高い位置まで覆う必要があるが、ローライズに対応させるには浅くしなければならない。

販売元のグッズマン(京都市下京区)の寺西利夫社長は、解決策をこう語る。「どうしたものかと考えていたとき、はたと気づいたのが対象の18歳から30歳くらいまでの女性はお腹が出ていない人が多いということでした。それで、思い切ってお腹の部分を切り離したのです」女性社員にサンプルのモニターを頼み、何度かの高さ調整のすえ決まったのが現在の位置だ。
「サンプルを作る度に、徐々にウエストラインは低くなっていきました。上がることはありませんでしたね」(寺西社長)

こうして、ローライズ用の従来の補正下着よりも数㎝浅い「ウルトラローライズ」が誕生。同商品のウエストラインは骨盤の左右のでっぱりよりも下に位置する。発売直後から販売店、そして使者である若い女性から大きな反響を得た。「従来からガードルを利用している30代以上の女性だけでなく10代の若い女性にも利用され、新しい層を開拓できました」(同)

屈んだ体勢でも露出することがない最も下着が見えやすい屈んだ体勢でも露出することがない。「ウルトラローライズ」という名前の通りの、股上の浅さがポイントだ。

スーパーセルライトウルトラローライズ(2000円)若い女性に支持される「スーパーセルライトウルトラローライズ」(2000円)。

肌に対するマッサージ効果がある厚さわずか1㎜と薄い生地が着ぶくれを防止。生地を伸ばしても凹凸は残り、肌に対するマッサージ効果がある。


適度な締めつけで
やさしく体型を補正


「スーパーセルライトウルトラローライズ」は、素材にナイロンとポリウレタン、綿を使用し、伸縮性に富んでいる。着用した際の圧力は部分によって異なる。ウエストラインに設けられた幅広バンドは編み方を他の部分と変えて圧力を高めてあり、下腹部のふくらみを押さえる。へそまでカバーする一般的なガードルにくらべて補正できる範囲は狭いものの、着用した際に見えないことを重視した設計だ。ヒップを包み込むように股から骨盤にかけて斜めに走る幅広バンドは、ヒップラインを持ち上げて美しく見せる効果を発揮。

また、すそ部分にも太ももを引き締めるために同様の編み方にしている。同社の広報担当の上村みさとさんは、実際に着用した感想をこう語る。
「素材に伸縮性があるので体にフィットし、適度に締めつけて体型を補正してくれます。強力な引き締め効果のある当社の別商品とくらべると、着用したさいの圧力は弱めでその分、動きやすくて苦しさが少ないですね」

締めつけの強力なガードルの場合、余った肉がはみ出し、その圧力ですそなどが丸まってしまうことがあるが、同商品ではそんな現象は起きない。また、普通のガードルはゴワつきがちで服の上からガードルの線が分かってしまうことがあるが、同商品は生地の厚みが1㎜以下と薄いので、服の上から目立たないのも魅力の1つだ。ガチガチの補正下着ではなく、気軽にはける「補正効果のあるパンティーストッキング」のような存在といえるだろう。

「セルライト」を
ケアする効果も狙う


「スーパーセルライトウルトラローライズ」は、同社が自社開発し、05年9月から販売している「スーパーセルライト」シリーズに新たに加わった商品だ。セルライトとは、代謝の低下や血行不良により発生すると考えられる組織で、特に、お尻や太ももにできやすい。肌の表面がオレンジの皮のような凹凸状になり、いったんできると落としにくい性質がある。同シリーズは波打つウエーブ素材を使用。伸ばしても凹凸が残り、体の動きに合わせて肌をケアする。

さらに、下着を兼ねて単独で着用できるという特徴もある。これはウエーブ素材以外の部分に、吸湿性の高い素材を使うことにより可能となった。下着の上にガードルをはくというわずらわしさから解放されるわけだ。

これらの利点に加え、ローライズジーンズをはいておしゃれをしたい女性心理を満たしたことが、同商品のヒットの引き金となった。同社の主力商品は、雑誌でのカタログ販売のほか、インターネット、テレビの映像コンテンツを利用した販売促進を行なっている。「販売からまだ間もない『ウルトラローライズ』は店頭販売が中心ですが、今年の秋口からはブランドの育成に力を入れていきたいです」と寺西社長。年間売り上げ枚数10万枚が当面の目標だ。「ウルトラローライズ」が同社を代表する商品に成長する日も近いかもしれない。

(文・上地智)


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京都府

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