2007年10月04日更新
サービスアパートメントの勝算
短期滞在需要を呑み込めるか !?
サービスアパートメントの勝算
サービスアパートメントの勝算
ホテル以下の料金でホテル並みのサービスを提供するサービスアパートメントは、短期滞在型の住居として外国人ビジネスマンなどに利用されてきた。所在地も都心が中心だったが、この10月、池袋に27階建・全175室のサービスアパートメントがオープンする。市場性をどのように見込んでいるのだろうか。
外資系企業に勤務している日本人女性の利用も増加
この10月、JR池袋駅西口に地上27階・地下2階建てのサービスアパートメント『池袋デュープレックスタワー』がオープンする。「フロントコンシェルジェのいるサービスアパートメントは豊島区ではじめての物件です」と語るのは、サービスアパートメントを運営するデュープレックス・ギャザリング(東京都文京区)の営業部部長代理の高田健治氏。
サービスアパートメントには日常生活に必要な電化製品はひと通り設置されている
サービスアパートメントとは、敷金・礼金・仲介手数料が不要で、ホテルに比べて部屋が広く、部屋に合わせた家具と家電が設置されていているハイグレードなマンスリーマンションをさす。外国人ビジネスマンの短期滞在用やセカンドハウスとしての需要を狙っており、同社は六本木・銀座・高輪・神谷町で運営。4物件とも「稼働率80%を上回る高稼働率を維持しています」(高田氏)という。
「高輪の物件では利用者の60%が役員クラスの外国人ビジネスマンです。また、外資系企業に勤務している日本人女性がプロジェクトなどで多忙な時期にセカンドハウスとして利用されるケースも多くなりました。昨今の傾向として、数年間一定の職場に通うための年単位の居住から月単位の居住へと変化し、そのようなビジネスライフと時間軸を適合した合理的な考えが増大しています」(高田氏)
『池袋デュープレックスタワー』では、新宿に勤務するビジネスマンにくわえて、四谷界隈にオフィスをもつ自営業者のセカンドハウスとしての利用を見込んでいる
しかし、池袋で需要は見込めるのだろうか。ホテルや大型商業施設の建設ラッシュに沸く都心と違い、池袋にはサンシャインビル近くの再開発を除けば、人の流れを大きく変えるような目だった現象はない。高田氏は池袋の立地特性をこう見通している。
「新宿方面に向かう首都高速道路や幹線道路の交通網が整備されつつあります。開通すれば新宿まで車で10分です。またメトロポリタンホテルの利用客をみると、上質な客層が増えています。池袋の立地特性は明らかに変化しています」
同社が想定している利用者層は、新宿に勤務するエリートビジネスマンや周辺企業オーナーなど。『池袋デュープレックスタワー』の立地はJR池袋駅から徒歩2分で、東京芸術劇場に隣接。好立地である。
百貨店、一流ホテルの接客水準をめざす
『池袋デュープレックスタワー』は全175室。1ベッドルームが中心で、利用料金は20万円(月)前後。室内設備は部屋のタイプによって異なるが、IHクッキングヒーター、浴室換気乾燥機、ドラム式洗濯機、オーブンレンジ、37型液晶テレビなどが設置されている。高田氏は「当社は設計事務所が母体なので、建物の免震生や安全性、セキュリティなど居住空間へのこだわりをもったものを提供できます」と自負する。
これまでの4棟の運営実績では、どの物件も稼働率が80%を超え、大半の顧客がリピーターとして利用している。この水準に到達するポイントは、ズバリ、サービスの品質にあるという。
フロントコンシェルジェは百貨店や一流ホテル並みのサービスをめざす
「コンシェルジェがお客様のかゆい所に手の届くサービスをできるかどうかが大切であり、接客の水準としては百貨店や一流ホテルの水準をめざします。そのためには朝礼や夕礼などでお客様の情報を引き継いで、お客様に合わせた接し方をしなければなりません。」(高田氏)
同社の物件への滞在期間は平均1カ月半で、長くて3カ月。短期滞在ゆえのリスクも想定される。社会的にふさわしくない利用のされ方だが、その対策として同社は、入居前審査には慎重に取り組んでいる。
豊島区は、池袋駅東口に建設計画のあった場外車券場売場を撤退させる一方で、池袋モンパルナス(戦前に存在したアトリエ群)などを素材として、文化色を打ち出す街づくりに取り組んでいる。一見、池袋のイメージとは相容れないサービスアパートメントだが、街づくりの新しい要素になるかもしれない。
会社概要
社 名 株式会社デュープレックス・ギャザリング
所在地 東京都文京区目白台2-9-13 目白台デュープレックスタワー
電 話 03-5976-8885
設 立 1991年
資本金 3800万円
従業員 44名
売上高 22億6700万円(06年9月期)
http://www.duplexcs.jp/
この10月、JR池袋駅西口に地上27階・地下2階建てのサービスアパートメント『池袋デュープレックスタワー』がオープンする。「フロントコンシェルジェのいるサービスアパートメントは豊島区ではじめての物件です」と語るのは、サービスアパートメントを運営するデュープレックス・ギャザリング(東京都文京区)の営業部部長代理の高田健治氏。
サービスアパートメントには日常生活に必要な電化製品はひと通り設置されているサービスアパートメントとは、敷金・礼金・仲介手数料が不要で、ホテルに比べて部屋が広く、部屋に合わせた家具と家電が設置されていているハイグレードなマンスリーマンションをさす。外国人ビジネスマンの短期滞在用やセカンドハウスとしての需要を狙っており、同社は六本木・銀座・高輪・神谷町で運営。4物件とも「稼働率80%を上回る高稼働率を維持しています」(高田氏)という。
「高輪の物件では利用者の60%が役員クラスの外国人ビジネスマンです。また、外資系企業に勤務している日本人女性がプロジェクトなどで多忙な時期にセカンドハウスとして利用されるケースも多くなりました。昨今の傾向として、数年間一定の職場に通うための年単位の居住から月単位の居住へと変化し、そのようなビジネスライフと時間軸を適合した合理的な考えが増大しています」(高田氏)
『池袋デュープレックスタワー』では、新宿に勤務するビジネスマンにくわえて、四谷界隈にオフィスをもつ自営業者のセカンドハウスとしての利用を見込んでいるしかし、池袋で需要は見込めるのだろうか。ホテルや大型商業施設の建設ラッシュに沸く都心と違い、池袋にはサンシャインビル近くの再開発を除けば、人の流れを大きく変えるような目だった現象はない。高田氏は池袋の立地特性をこう見通している。
「新宿方面に向かう首都高速道路や幹線道路の交通網が整備されつつあります。開通すれば新宿まで車で10分です。またメトロポリタンホテルの利用客をみると、上質な客層が増えています。池袋の立地特性は明らかに変化しています」
同社が想定している利用者層は、新宿に勤務するエリートビジネスマンや周辺企業オーナーなど。『池袋デュープレックスタワー』の立地はJR池袋駅から徒歩2分で、東京芸術劇場に隣接。好立地である。
百貨店、一流ホテルの接客水準をめざす
『池袋デュープレックスタワー』は全175室。1ベッドルームが中心で、利用料金は20万円(月)前後。室内設備は部屋のタイプによって異なるが、IHクッキングヒーター、浴室換気乾燥機、ドラム式洗濯機、オーブンレンジ、37型液晶テレビなどが設置されている。高田氏は「当社は設計事務所が母体なので、建物の免震生や安全性、セキュリティなど居住空間へのこだわりをもったものを提供できます」と自負する。
これまでの4棟の運営実績では、どの物件も稼働率が80%を超え、大半の顧客がリピーターとして利用している。この水準に到達するポイントは、ズバリ、サービスの品質にあるという。
フロントコンシェルジェは百貨店や一流ホテル並みのサービスをめざす「コンシェルジェがお客様のかゆい所に手の届くサービスをできるかどうかが大切であり、接客の水準としては百貨店や一流ホテルの水準をめざします。そのためには朝礼や夕礼などでお客様の情報を引き継いで、お客様に合わせた接し方をしなければなりません。」(高田氏)
同社の物件への滞在期間は平均1カ月半で、長くて3カ月。短期滞在ゆえのリスクも想定される。社会的にふさわしくない利用のされ方だが、その対策として同社は、入居前審査には慎重に取り組んでいる。
豊島区は、池袋駅東口に建設計画のあった場外車券場売場を撤退させる一方で、池袋モンパルナス(戦前に存在したアトリエ群)などを素材として、文化色を打ち出す街づくりに取り組んでいる。一見、池袋のイメージとは相容れないサービスアパートメントだが、街づくりの新しい要素になるかもしれない。
会社概要
社 名 株式会社デュープレックス・ギャザリング
所在地 東京都文京区目白台2-9-13 目白台デュープレックスタワー
電 話 03-5976-8885
設 立 1991年
資本金 3800万円
従業員 44名
売上高 22億6700万円(06年9月期)
http://www.duplexcs.jp/



