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2008年03月19日更新

<ビジネスワイド>外食全業態08年1月度売り上げ状況

1月の外食チェーン
既存店前年比下回る


外食全業態トータルの08年1月度売り上げ状況は、前年同月比 100.8%とわずかかに前年を上回ったが、昨年12月に比べると ダウン。 1 月は休日に悪天候が重なったほか、前年より気温がかなり低く寒い日が多かったことなどが要因だ。

1月は伸び率がダウン

日本フードサービス協会がまとめた1月の外食市場動向は、好調だった昨年12月から一転、既存店は前年を下回る売り上げで推移した。新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの1月度売り上げ状況は、前年同月比 100.8%とわずかかに前年を上回ったが、昨年12月に比べると 2.7ポイントのダウン。

外食業界は昨年12月から売り上げ、利用客数の減少が顕著となった







今年の 1 月は休日に悪天候が重なったほか、前年より気温がかなり低く寒い日が多かったことなどの影響で客数が減少し、売り上げが伸ばせなかったことが要因だ。そのうえで、客数の伸び悩みは、相つぐ食の不祥事や食品などの値上げ報道などが心理的に影響しているのではないかとの見方もある。

また、これまで市場を牽引してきたファストフードも1月は勢いが弱まり全体を大きく押し上げるまでに至らなかった。全店ベースの売り上げが 102.6%、既存店売り上げも 101.2%と前年を上回ったが、12月に比べると伸び率は減少した。

既存店の業種別では洋風、和風、持ち帰り米飯/回転寿司、その他が前年を上回ったが、麺類は客数が伸びずマイナスに転じた。既存店の客数は 100.5%、 客単価も 100.7%とほぼ前年並みに推移した。

とくに深刻なのが、パブ・居酒屋とファミリーレストランの業態だ。
パブ・居酒屋の全店ベースの売り上げは 96.5%、既存店売り上げも 95.5%と前年を下回った。客単価は 99.9%とほぼ前年並みだが、 客数が 95.6%と厳しい状況が続いている。既存店ベースで見ていくと、07年1年間を通じて売上高、利用客数とも前年同月比を下回っている。 飲酒運転の取り締まり強化に対する経営施策が業界全体として打たれていないようだ。

またファミリーレストランも、売り上げは全店ベースで 99.0%、既存店でも 96.0%と前年を下回った。全店、既存店ともに客単価は前年より上昇したが、客数が減少し苦戦した。 この傾向は、07年を通じて顕著であり、とくに既存店においては、パブ・居酒屋業態同様に、売上高、利用客数とも前年同月比を下回りつづけた。

苦戦するファミレス業態

ちなみに同業態の07年12月期決算は、ファミリーレストランのロイヤルホスト事業の売上高が前期比6.4%減と7期連続で落ち込み、業界大手すかいらーく、デニーズも全店、既存店とも前年同月比を割り込み、苦戦が鮮明となった。

すかいらーくは、中国製ギョーザによる中毒事件の影響で中華レストラン「バーミヤン」などで来店客が減少。中国産の食材の一部を日本や他国産に切り替える方針だが「コスト増につながる可能性がある」という。

個人客が客層の中心に移りつつあるなかで、ファミレスの不調が「味では専門店に劣り、価格ではファストフードに負ける」(業界関係者)ことにあるとの指摘もある。ファミリーレストランは、総花的な品ぞろえがファミリー層の人気を集めてきたが、消費者の生活様式の変化で来店客が減っているうえ、ファストフードの攻勢による競争激化が背景にある。顧客層の絞り込みによる、「脱ファミレス」化を模索する動きも今後顕著になるであろう。

いずれにせよ、原油、小麦粉をはじめとした原材料の価格高騰が、外食業界のコストアップにつながることは間違いない。さらなる付加価値をどう作りあげていくかが今後の焦点となりそうだ。



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